2017秋・四泊五日北インド弾丸ツアー旅行記(ヴァーラーナシー・ガンガー遊覧編)

2018年10月18日旅行記

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ダシャーシュワメード・ガートを船着場の船から見た風景

インド初心者向けに、同じ初心者目線から生の情報をお届けしている本ブログ。「お役立ち情報もいいけど、実際の旅の様子も知りたい」とのお声を受け、旅行記シリーズの連載を始めました。

六回目となる今回は、ボートに乗ってガンガー(ガンジス河)を遊覧した様子をメインにお届けしていこうと思います。

この旅行記は複数記事にわたる続きものとなっています。第一回は下記のリンクからどうぞ。シリーズの概要、および旅の概要についてもあわせてご紹介しています。

前回の記事はこちらです。

三日目 @ダシャーシュワメード・ガート

寺院巡りを終えた一行は、いよいよ聖なる河ガンガーへ向かいます。

ガンガーの岸辺にはガートと呼ばれる階段状の沐浴場がはるか彼方まで、84個も連なっています。そのちょうど真ん中あたりに位置するのがダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)、観光と巡礼の中心地です。

ダシャーシュワメード・ガートからガンガーへ降りる風景
ダシャーシュワメード・ガートからガンガー遊覧へ。

人、船、傘、洗濯物。色とりどりに混みあうガートの向こうにガンガーが姿を現します。対岸はまっさら、河のこちら側とは対照的に何もありません。

ダシャーシュワメード・ガートを下から見上げた様子
川面まで下りてガートを見上げた様子。
ダシャーシュワメード・ガートを横から眺めた様子
川面からガートを横に眺めた様子。

そこかしこにきのこのように生えている丸い傘の下にはお坊さんがいます。巡礼者に説法をしたり、祈りの印をおでこにつけてくれたりするんだとか。

ヒンドゥー教では、ガンガーに身を浸すとすべての罪が洗い清められ、天国に行けると言われています。ここはその準備をする場所なのかもしれません。

ダシャーシュワメード・ガートの船着場
船着場に浮かぶたくさんのボート。

お気づきでしょうか。写真右手、水面に人の頭がひょっこり覗いています。驚かれるかもしれませんが、沐浴中の人です。

「え、沐浴ってもっとこう、しかるべき場所で厳かにやるものじゃないの?」という感じですよね。現地を訪れるまでは私もそんなイメージを持っていました。

実際のガンガーの沐浴は極めてフリーダムです。厳粛さはほとんど感じられず、各々好き勝手にやっています。

静かに身を浸す人もいれば、楽しげにバッシャバッシャと水しぶきをあげて遊ぶ人もいます。上の写真のようにゆるーくちゃぷちゃぷ泳いでいる人もいるし、はるか対岸まで泳ぐ猛者もいるそうです。

ダシャーシュワメード・ガートを船着場の船から見た風景
ボートが滑り出した直後の風景。

強烈な日差しの降り注ぐなか、ボートに乗ってガンガーへ漕ぎ出します。

三日目 @ガンガー沿岸

ガンガーを進む屋根付きの船
簡易な屋根付きのボート。

このとき私たちが利用したのは手漕ぎの簡素なボート。翌朝に乗ったのはエンジンがついた一回り大きな船でした。それ以外にもいろいろあります。たとえば上の写真のような屋根付きの船だとか、より近代的な船、二階建ての船など。

とあるガートの様子
とあるガートの様子。

灼熱の船上から、ガートでの人々の営みをつぶさに眺めます。

ガンガー遊覧中の景色
沿岸には立派な建物もそこかしこに。

そうと知らず景色を漠然と撮っていたので見切れていますが、右半分の建物、なにやら立派なたたずまいですね。こちらはブリジラマ・パレス(Brijrama Palace)、ガンガー沿岸唯一の高級ホテルです。

「そういえばこの建物なんだったんだろう」という軽い気持ちでググったら、内観の写真を見てひっくり返りました。気になる方はぜひ。

ガンガー沿岸には王侯貴族の離宮など、歴史的な建築物が当たり前のようにそこかしこに建っています。さすがは四千年の歴史を誇る街です。

ガンガーの上からダシャーシュワメード・ガートを望む
ガンガーの上からダシャーシュワメード・ガートを望む。

いったん折り返し、ダシャーシュワメード・ガートを通り過ぎて反対側へ進んでいきます。

ダシャーシュワメード・ガートの太い二本の柱に神様の絵が描かれています。向かって右のワニに乗っているのが女神ガンガーですね。左の青い肌をしているのはシヴァでしょうか。

これまで文中で当たり前のようにガンガーという呼称を使っていましたが、ガンガーとは女神の名であると同時にこの河の名でもあります。つまり河そのものが神様なのです。ガンジス河というのは英名の「Ganges」に由来する呼称です。

とあるガートの様子
とあるガートの様子。こちらもなにやら立派なたたずまい。

こちらはマーンマンディル・ガート(Manmandir Ghat)。16世紀の王族の離宮なのだそうです。

こうしてまずは一度目、日中のガンガー遊覧を終えました。実はこれはいわば前哨戦、本番は続きの別記事にて。どうぞお楽しみに。

三日目 @ヴァーラーナシー市街

ヴァーラーナシーの道の様子
ヴァーラーナシーの街中、ごく普通の風景。

リクシャーを拾うべく街中へ戻ります。

ヴァーラーナシーの道は交通量が多く、歩いているとヒヤッとする場面に多々出くわします。いたるところでクラクションが鳴り響き、袖が触れそうな至近距離をバイクが走り抜けていきます。

写真や動画はできる限り安全なタイミングを狙って撮影していましたが、今思うとそれもやめたほうがいいですね……。本当に危ないです。

インドの道路事情について、詳しくは以下の記事をどうぞ。

ヴァーラーナシーの道を走るバイク
車窓から見るヴァーラーナシーの道の様子。
ヴァーラーナシーの道の様子
車窓から見るヴァーラーナシーの道の様子、その2。

リクシャーを拾い、待ち合わせポイントに向かって、無事専用車に乗り換えました。上の写真二枚は専用車の中から撮影したものです。

無事、というのはどういうことかというと、このとき乗ったリクシャーがすさまじくスリリングだったのです……。

座席が浅く、路面はぼこぼこ、うっかりすると振り落とされそうでした。道路の交通量はご覧の通り。ここをむき出しで走り抜けるわけです。取材する余裕などあるはずがありません。落ちないようポールにしがみついているだけでいっぱいいっぱいでした。

三日目 @ヴァーラーナシーのレストラン

ヴァーラーナシーのレストランの内観
ランチで入ったレストランの内観。

焼けつくような日差しとスリリングなリクシャー体験でへとへとになりつつ、お昼ごはんタイムです。例によってお店の名前がわからないのですが、内観はこんな感じでした。

ヴァーラーナシーのレストランで飲んだソルトラッシー
鮮烈に記憶に残っているソルトラッシー。

ソルトラッシーなる飲み物があったので注文してみました。

日本のペットボトル飲料にソルティライチというのがありますよね。あんな感じの甘じょっぱさを想定していたのですが、一口飲んでびっくり。

海水をそのまま飲んでいるような、下手したらそれ以上のしょっぱさでした。

甘さはなく、ただひたすらにヨーグルトと塩です。健康を損ねるのではないかと危機感さえ覚える塩辛さで、半分も飲むことができませんでした。

ヴァーラーナシーのレストランで食べたターリー
お食事はターリー。

お食事のほうはというと、三日目にしてターリーが出てきました。インド式の定食です。

真ん中がパパド、しょっぱいおせんべいのようなものですね。その周りは一番上から時計回りに、ライス、野菜のカレー、豆のカレー、チキンのカレー、スパイスで炊いたじゃがいも、しょっぱいヨーグルト、生野菜、グラブジャムン。ほか、チャパティがバスケットに盛られて出てきました。

グラブジャムンはドーナツのシロップ漬けで、世界一甘いスイーツといわれています。前知識ゼロで食べたので、果実のシロップ漬けかなと思ってかじったら小麦粉系で驚いた……という記憶はあるのですが、いかんせんその前のソルトラッシーが強烈すぎて、印象がかすんでしまっているのがなんとも。

ところで一番下のスパイスで炊いたじゃがいも、だいたいいつも食卓に登場するのですが、どこで食べても安心安定のおいしさでした。具体的な料理名や調理法はわからずじまいでしたが、チャレンジングになりがちな海外旅行の食事シーンにおいて、こういう信頼の一品に出会えるとホッとしますね。

旅行中の食事については以下の記事で詳しくご紹介しています。よろしければあわせてどうぞ。

(↓続きはこちら)

2018年10月18日旅行記

Posted by 真中ユエ